「夏季休暇」

カテゴリー 佐藤牧師の日誌

 今週は夏季休暇をいただいております(8/11~17)。特別にどこかへ行くわけではなく仙台におりますが、先週は“独り静まり”の時として、「イグナチオの霊操」を学びながら、静まりと振り返りをしながら、豊かな時を過ごしました。
 今日の礼拝は、私たちの教会は三沢教会の礼拝YouTubeに合流させていただきました。多くの方はご自宅での礼拝となりましたが、教会に出席された方は、多目的室でプロジェクターで一緒に視聴しました。教会員のご夫妻が最初から最後までご奉仕をしてくださるということでしたのでお任せして、私は久しぶりに研修を兼ねて、他教団の礼拝に出席いたしました。仙台市内の街中にある、定禅寺通と晩翠通が交差する四つ角にある日本聖公会仙台基督教会です。2014年に献堂されたレンガ造りの綺麗な教会堂です。カトリック教会のミサには2、3回出席したことがありますが、聖公会の礼拝は初めてでした。聖餐式が中心の礼拝ですが、私たちの礼拝とは多くの異なる点があり、貴重な学びの時となりました。たとえば、聖書が朗読されるとき、(カトリック教会など伝統的な教会はそうされるようですが)「旧約聖書」、「詩編」、「使徒書」(新約聖書のうち福音書を除く書物の総称)、そして「福音書」の各カテゴリーから一箇所ずつ読まれ、特に福音書が朗読されるとき、それを朗読される主教が会衆席に降りて来て、それまで着席していた会衆が起立してそれに聞く、ということがなされました。福音書にある主イエスの言葉が読まれるということは、それが神の言葉であるゆえに、私たちは起立して聴く、ということでした。そのほか、信仰告白として使徒信条ではなくニケア信経が読まれ、祈祷書を用いて司式者が祈るだけでなく、会衆も祈りに参加したり、非常に興味深い礼拝でした。ちょうど、先日読んだ『礼拝改革試論』という本の中で、「信徒が座ってばかりの受け身の礼拝ではなく、もっと礼拝に参画するような工夫をしてはどうだろうか」という提案がなされていて、良い参考になりました。
 そのように、いつもの礼拝と勝手が違ってドキドキしていたのでしょう、身につけていたスマートウォッチに心拍数を計測する機能が付いているのですが、陪餐が始まろうとしていたとき、「異常心拍数を検知しました」ということでアラート(警告)が出ました!(笑)。幸い、音は鳴りませんでしたが、振動でそれを知らせ続けるので、深呼吸をすることによってストップさせることができました。緊張していたんですね。きっと、初めて教会においでになるような方は、とても緊張しながら礼拝に出席しておられるのだろうと思います。
 その聖餐式ですが、カトリック教会のミサは、プロテスタントの私たちは陪餐できませんでしたが、聖公会の場合、私も聖餐にあずかることができました。受付の方に2回ほど確認しましたが、「大丈夫です」とのこと。ただ、「一種陪餐です」と言われて、一瞬「?」となりましたが、すぐに思い出して、「パン(ホスチア)だけ」ということを理解しました。
 伝統に深く根ざした霊性豊かな礼拝に出席させていただき、「またこの礼拝に出席したいなあ」という何とも言えない思いに包まれて帰ってきました。