「主の宮の完成」
(出エジプト39:32-43)

カテゴリー 礼拝メッセージ要約(説教者による)

 主がモーセに幕屋を造るように命じられたとき、主は特別にベザレルを名指して召し、神の霊に満たして用いられました。そのほかにも、工事に携わる者たちを神は呼び集め、必要な知恵を与えて、そのわざを行わせました。
 幕屋のもろもろの工事が完了したとき、聖書は「主がモーセに命じられたとおりである」と繰り返し報告しています。造る者たちは、自分たちの考えに従って工事を行ったのではなく、どこまでも主の言葉に忠実に従いました。個人的な思いや考えを退けて、神の言葉に従ったのです。
 そのようにするのは、「主こそ神」だからです。具体的な生き方において、主の御心に従うことをとおして、「あなたこそ私たちの主」という信仰を告白しました。私たちは神の言葉よりも、自分の思いや考えを優先したくなるときがあります。ガリラヤ湖で漁をしていた弟子たちも、「もう一度網をおろして漁をしてみなさい」と主イエスから言われたとき、「どうせ無理だよ」という思いを退けて、「お言葉ですから、網をおろしてみましょう」と答えました。「イエスは主なり」と告白するようにして、主の言葉に従ったのです。
 同じように、神の教会は、主によって呼び出された者たちによって造られます。「イエスは主」という告白に従って、教会を建て上げていきます。会堂建築の話し合いを行うときも、どんな人も自分が中心になるのではなく、「イエスは主」という告白のもとで行います。私たちが従うのは、私たちのために十字架で命を捨ててくださった主イエスです。このお方に、私たちは喜んで従っていくのです。
(仙台南光沢教会牧師 佐藤信人)