2012年 4月 牧会日記

植木鉢  4月30日(月) (写真はこちら)


 今日は東北教区の教区総会でした。去年の教区総会は、私は前日からの発熱・頭痛・下痢によって欠席したのですが、今年は守られて出席しました。私たちの教会からは5名、全体で19名が出席し、話し合いが行われました。それぞれの教会の現状が信徒の方々の立場から報告され、秋のクリスチャンミーティングについても真剣な意見交換が行われました。
 会場は岩手県平泉の近くにある衣川荘。高速インターの出入り口付近は車で渋滞していました。さすが、世界遺産効果でしょう。衣川荘は桜が満開でした。お祈りをありがとうございました。



植木鉢  4月29日(日)


 今日は年に2回行っているファミリー礼拝でした。いつものCSはなく、子どもたちと一緒に礼拝でした。配付したチラシを見て二人の初めての方が出席され、また久しぶりの方々も多数出席されました。その中でも、I兄ご家族が連休を利用して数年ぶりで出席されました。驚くことに、I兄ご夫妻は、1年前の3月11日に何と仙台にいらしたとのこと。私たちと同じく被災者だったのです。その先はココでは語りきれないほどの物語があるのですが、ときには「神さま、なぜですか?」と思うようなことがありながら、主のくすしい導きのもとでお元気にお過ごしのようでした。またお会いできるものと思います(写真)。
 午後、私はH兄と一緒に、ドミニコの家の桜を見に行ってきました。3週前に静まりのセミナーで行ったときにはまだつぼみだった桜がまさに満開でした。皆さんはドミニコの家の桜を見たことがあるでしょうか。このとおり見事なのです(写真)。昨年は桜を楽しむ余裕などまったくありませんでしたが、今年はぜひドミニコの桜が見たい、と思って行ってきました。日曜日の午後にこんなにゆったりとした時間を過ごすときなど滅多にありません。とても気持ちのよい、安息日でした。



植木鉢  4月25日(水)


 午後、N姉の介護認定が更新されて新しい介護保険証が郵送されてきましたので、シオンの園の事務所に届けに行きました。今日は保険証を届けるだけで部屋には行かないつもりだったのですが(先週も寄ったので)、玄関の桜が満開でしたので、せっかくだから見せて差し上げようと思い、お部屋まで行き、一緒に外に出ました。残念ながら曇り空だったのですが、それでも満開の桜に満足そうでした(写真)。仙台市内は今がちょうど見頃です。
 お部屋に帰る途中、中庭にチューリップの花が1、2本咲いているのを見かけました。「へえ、チューリップがもう咲いているんだ」と私が言うと、「あれは仕方なく咲いているのよ」とN姉。確かに、花壇にキレイに並べられて植えられているというよりも、前年から残っていたものが自然に芽を出し、いつの間にか咲いたという感じがしました。それでも、「あれは仕方なく咲いているのよ」というN姉の言葉が寂しそうでしたので、「ボクたちからすれば、『あんなところで誰からも目をかけられず、寂しそうねえ』と思うけど、あのチューリップはそんなこと思ってないんじゃない? きっと、植えられたあの場所で精一杯花を咲かそうと、そう思ってるんじゃない?」と言いました。「だからNさんも、このシオンの園で、自分なりに精一杯花を咲かせようね」と言うと、「そうですねえ」と何か納得したようでした。
 部屋に戻り、昨日、クラッシュ・ジャパンで教わったハンドマッサージをして帰って来ました。帰り際、「どうせもう今月は来られないんでしょう? 5月も忙しいから、あまり来られないんでしょう?」と、いつものように少し屈折した表現で「また来て下さいね」と言うので、「大丈夫、また来るよ。だってほら、今月も3回も来たんだよ」とカレンダーにつけてある印を見て答えると、「じゃあ、来月はその分来る回数が減るんだ」とまたまた悪いように悪いように考えます。いつもこんな調子でやっています。



植木鉢  4月24日(火)


 今日の午後、久しぶりのクラッシュ・ジャパンの仙台ベースhttp://www.facebook.com/pages/CRASH-Japan-Sendai-Base/190306064350419
に行きました。相馬で始まろうとしている仮設住宅訪問のボランティアに少しでも参加することができるかな?と前から思っておりましたので、その相談・打ち合わせと、ハンドマッサージのトレーニングをかねた心のケアの講習に参加するためでした。相馬のほうは、実際に行くのはもう少し先になりそうです。
 そのような中、クラッシュ・ジャパンでは、ゴールデン・ウィーク期間は、私が傾聴ボランティアで関わりを持っている若林区のお宅の畑作業だけをする予定で、ホーリネス・チームもこの期間に関東から数名の方々がおいでになると聞きました。そこで私も、一度畑作業のお手伝いも一度してみたいと前々から思っていましたので、そっちのボランティアに参加しようと思います。教会の中で、どなたか一緒に参加される方はいませんか? 予定は、5/2(水)と5/3(木・祝)です。クラッシュでは5/5(土)もされるそうですが、土曜日ですのでその日は私はやめておきます。ただ、5/2と5/3の2日間は、できれば行きたいと願っています。午前9時に教会を出発し、向こうを午後3時頃終わる予定です。奉仕の内容は、津波をかぶった畑の小さなゴミを拾う作業です。危険な作業ではありませんので、体調が大丈夫な方はどなたでも出来るかなと思います。どちらか1日だけでも結構です。関心のある方は、どうぞ私までお知らせ下さい。
 私の傾聴ボランティアのほうは、しばらく都合が合わなかったりして行けなかったのですが、おばあちゃまから2回ほどお電話をいただき、今後も月に1度程度お伺いすることになりました。私が伺うのを楽しみに待っていて下さるようで、感謝なことです。少しでもお役に立てればいいなと思います。どうぞお祈り下さい。



植木鉢  4月14日(土) (写真はこちら


 明日の礼拝で宣教報告をかねてご奉仕して下さる新谷師ご夫妻を午前中にお迎えしました。まだ被災地をご覧になったことがないということでしたので、東松島市の野蒜・東名付近へ行きました。ブラジルでも震災後、自分たちにも何かできないだろうかと祈り、考え、様々な活動をして下さったようです。その後、松島で昼食をとり、仙台に戻ってきて、蒲生にあるシーサイド・チャペルの跡地に立つ十字架の前で、聖美先生が祈りをささげて下さいました。いつか被災地でお祈りがしたいと願っていて下さったということです。その近くの中野小学校にも立ち寄りましたが、建物はまだそのままで、校舎の時計は地震が起きた時間でストップしていました。またそのすぐ隣りには、若林区荒浜に建てられていたのと同じ慰霊碑が新しく建てられていました。ブラジルで心配している日系の方々にも見せて差し上げたいと、聖美先生が写真をとっておられました。ご一緒に被災地をまわることができてよかったです。
 明日の礼拝の新谷師によるメッセージと宣教報告を楽しみにしています。



植木鉢  4月18日(水)


 15日(日)の夜から今日18日(水)の午後まで、夏のCSキャンプでお世話になっているドミニコの家(写真)を会場にして、東北地区の牧会者のための静まりのセミナーに行ってきました。昨年は震災の影響で中止となったため、2010年9月以来、約1年半ぶりのセミナーでした。さまざまな理由で今回は参加者が少なく、講師の先生を含めて7名の集いでしたが、逆に、本当にゆっくりと、主のみ前に静まることができました。普段は絶えず動いている心のモーターが止まって、静かに主の御前に憩う、そんな豊かなときでした。これはやはり、牧会の場所から離れて、ふさわしい場所に退くことによって与えられる恵みであるように思います。震災からの一年を振り返ったり、御言葉を黙想したりしながら、同じ一日とは思えない、ゆったりと時間が過ぎていく中、心も体も休ませることができ、新たな息吹が与えられて帰ってきました。お祈りを感謝いたします。
 このセミナーも、転換期を迎えて、今後どうなるか、主の導きを求めているところです。私の場合は、いずれにしろ、このような時間と場所を確保して、自分自身のケアを大切にしていきたいと思っています。
 それにしても、ドミニコの家は静まるためには最高の場所です。今年は残念ながら、名物の桜がまだつぼみの状態でした(写真)。来週あたりに開花を迎えるのでしょうか。この場所で、秋の休日に、私たちの教会でも半日の静まりのときを持つ予定です。



植木鉢  4月15日(日) (写真はこちら


 今日はブラジル宣教師である新谷先生ご夫妻を迎えての礼拝でした。礼拝メッセージを通して、私たちひとりひとりが、神から今あるこの地に遣わされている者たちであると教えていただきました。礼拝後、昼食をいただきながら、プロジェクターを用いて写真を見せていただきながら、ブラジルでの宣教の働きを紹介していただきました。先生方の彼の地での働きを知ることができ、これからのお働きのためにお祈りさせていただきたいと思います。


植木鉢  4月 9日(月)  


 明日の教区会を前に、6月に行われる北日本教職セミナーの会場となる松島にあるホテルに打ち合わせに行きました。本当は昨年6月に野蒜にある“かんぽの宿松島”で行う予定でしたが、震災・津波によってセミナーは中止になり、以前も紹介したように“かんぽの宿松島”も被災して営業休止状態。かわりに、松島の海岸近くにあるホテルを予約しました。予定していたよりも少し費用がかかるのですが、やはり被災地近くでセミナーを行いたいと思い、旅行会社を通して取ることができました。
 打ち合わせの後、2日目の午後に予定している松島観光と被災地見学の下見のために、東松島市野蒜を通り(写真)、松島四大観の一つ、大高森(壮観)に行きました。小高い山の頂上から松島湾を一望できてとてもいいのですが(写真)、年輩の先生方にはちょっと登るのが大変そうで、双観山あたりで我慢したほうがよさそうです。大高森の頂上で後ろを振り返ると、野蒜海岸が見えました。津波で家などが片付けられたあとの場所が、薄茶色になっているのがよく目立ちました。
 そこから松島の中心地に戻り、遊覧船乗り場あたりを歩きました。松島に行ったのは、震災後初めてでした。ほとんどの店は営業していましたが、瑞巌寺の入り口の店はシャッターが閉まったままでした(写真)。建物は残っているものの、被害が大きかったのでしょう。遊覧船乗り場の前にある観光案内センターの中には、津波の様子の写真が張りだしてあり、「津波はこの高さまで来ました」という印は、ほぼ私の目の高さぐらいでした(写真)。1メートル70センチぐらいはあったのでしょうか。それでも、月曜日にもかかわらず観光客の方々が結構歩いていたので少しホッとしました(写真)。そして最後に昼食は、松島海岸駅の少し塩釜寄りにある、松島庵というおそば屋さんに入りました(写真)。M兄ご夫妻に教えていただいたお店で、5〜6年前にも一度入ったことがあるのですが、以前と変わらない味とボリューム、そして、以前と変わらずお客を待たせるお店でした。本当はココの名物“はぜ天ざる”を食べたかったのですが、「少しお待ちいただくことになりますがいいですか?」と言われたので、そうでなくてもかなり待たされるのは分かっていたので、ふつうの天ざるを注文しました。それでも、30分近く待ったのですが。その以前と変わらない待たせ具合に、なぜかホッとしたことでした。6月に、北日本ブロックの先生方をお迎えできるのを楽しみにしております。



植木鉢  4月 8日(日)(写真はこちら


 震災後2回目のイースター礼拝。しばらくお休みしていた方や病気療養中の方など、久しぶりの方々と一緒に主を礼拝することができました。ぜひイースター礼拝にはおいでになられるように、と祈っていた方々でしたので、とても嬉しく思い、主に感謝しました。
 祝会では、「あなたが教会に来るようになったキッカケは何ですか」というテーマで座るテーブルを決めました。一番多かったのが、「親に連れられて(うむを言わせず)」というテーブルでした。また、「配偶者に誘われて」のテーブルには男性の方々が数名着席しておられました。そのほか、「自分から(チラシ・案内などを見て)」、「友人・知人に誘われて」、「ミッション・スクールを通して」などがそれぞれ1テーブルずつでした。
 その祝会の中で、インドネシアから近くの大学に留学に来ておられるご夫妻が、インドネシア語で新聖歌18番「おお御神をほめまつれ」を讃美して下さいました。そのほか4月の誕生会(誕生・受洗)の証しでは、この1年を振り返ったり、先週の洗足日祈祷会に出席した恵みを語って下さったり、今日の礼拝メッセージの応答だったり、それぞれ良いお話しを聞かせていただきました。
 そのほかにも、鉄琴を使っての特別賛美、CSの子どもたちによるゲームなど、楽しいひとときでした。
 私たちがこのように生かされていること、そして共に主を中心として集まることができるのは、何と幸いなことでしょう。この喜びを、もっと多くの方々と一緒に味わいたい、そう思わされたことでした。

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