2013年4月16日(月)

久しぶりのボランティア

 大震災からちょうど2年になる3月11日をもって牧会日記を終了しました。「牧会日記」というタイトルで記すにはふさわしくないと思うような、牧会とはあまり関係のない、個人的な事柄を書くことも多かったために、一区切りをつけました。
 今日からタイトルを変え、南光沢教会としてのオフィシャルなものではなく、南光沢教会の佐藤牧師の個人的な日誌のようなものを、つれづれなるままに記していこうと思います。再開しようと思いましたのは、やはり、震災からの復興の様子、見聞きしている現状を少しでもお伝えしたいというのが一番の動機です。それ以外にも、生活や働きの中で感じたことをお分かちできればいいなと思っています。不定期ではありますが、ときどき覗いてみて下さい。
  
 さて、今日は久しぶりに若林区のOさんの畑にボランティアに行ってきました。春になり、そろそろOさんのおばあちゃまのお話しをお聴きしに行こうかなと考えていたところ、昨日、クラッシュの仙台ベースでOさんの畑作業のボランティアを募集しているという情報をもらいましたので、仙台ベースのブログを見ると、今週と来週の予定が掲載されていました。しかし、「現状としましては、今のところ参加者は0人です」とありました。ちょうど今日の午後にでも伺おうかと思っていましたので、せっかくなら畑作業に行こう!と思い立ち、行ってきました。仙台ベースのリーダーの佐々木さんと私の2人。昨年はまだ田植えができなかった道路の向こう側にある田んぼ4面のゴミ拾いをしました。Oさんがトラクターで掘り起こし、私たちがバケツを手にゴミを拾っていきます。石、ガラス、ビニール、プラスチック、びん、缶、ぬいぐるみなども拾いました。中には、幅1メートルほどもある焼き肉屋さんの鉄板も田んぼに埋まっていました。いずれも、津波によって流されてきたものです。これらを一つ一つ取り除き、4月下旬から5月初めにかけて、田植えが行われる予定です。明日は、石巻にボランティアへ行く途中のイギリス人の方がボランティアに参加されるそうです。何とか田植えに間に合って欲しいと願っております。
 建て替えを願っているOさんの古いお宅はまだ取り壊しの順番が来ないためにそのまま。壁にかかっている日めくりカレンダーも2011年3月11日のままです。けれども、がれきで埋め尽くされていた畑にビニールハウスが建ち、庭先にはスイセンの花がきれいに咲いていました。季節の移り変わりは着実で、震災からの復興もゆっくりではありますが、一歩ずつ進んでいます。おばあちゃまもお元気でした。これからも、Oさん宅の復興の歩みを見守っていきたいと思っています。

集めたゴミ
土の掘り起こし
oさん宅
日めくりカレンダー
新しいビニールハウス
スイセンの花が!




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