2014年9月23日(火)

「マタイ受難曲」

最近読んだ本の中で、次のように書かれていました。
 『マタイ受難曲』は、西洋音楽文化が生み出した最高級の作品である。もし、西洋音楽から、たった一曲を選べといわれたら、私は同じバッハの手になる『ロ短調ミサ』とこの曲との間で、さんざん迷った末、結局、この『マタイ受難曲』を選ぶことにしただろう。
 それを読んで、「へえ~、バッハの『マタイ受難曲』って、そんなにスゴいんだあ」と改めて驚きました。私のライブラリーを探すと、カール・リヒター指揮のハイライツ(抜粋)のCDはあって、たぶん聴いたことはあったと思うのですが、「これは抜粋などではなく、一度全曲を通して聴かなきゃいけないなあ」と思い、ベルリン・フィルの演奏によるDVDをアマゾンで購入しました。DVDにしたのは、CDによって耳で聴くだけでは、ドイツ語の歌の意味がまったく分からず、3時間以上もある演奏にきっと途中で飽きてしまうだろう、と思ったからです。映像で、日本語の字幕を見ながらならば、何とか耐えられるかな、と。
 そして今日、休日で集会などない日なので、「これは『マタイ受難曲』を聴こう!」と思い、テレビの前に座り、滅多に使わないホームシアタースピーカーで、「マタイ受難曲」を全曲通して聴きました。3時間を超える演奏でしたが、途中で飽きることなく、聴き通すことができました。普段からそんなに音楽を聴かない私にとっては、こんなこと初めてでしたが、とても愉しめました。初心者にとっては、やっぱDVDにして良かったと思いました。途中で何度も出てくる、よく知っている讃美歌136番「血潮したたる」のあのメロディによるコラールが、普段の礼拝で歌う曲よりもずっといい曲であるように感じてしまいました。
 私にとっては珍しい休日の過ごし方でした。次は、数年前にNHKで放送されて録画してある「ヨハネ受難曲」を聴こうと思っています。


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