「聞いて行う」
(マタイ7:21~29)

カテゴリー 礼拝メッセージ要約(説教者による)


主イエスは、みことばを「聞いて行う」人を「岩の上に自分の家を建てた賢い人」にたとえ、雨、洪水、風のような困難や試練が襲っても、その家は倒れないと約束されました。「聞いて行う」と言われると、「言われたことは、ちゃんと成し遂げなければならない」と思ってしまいますが、主イエスが求めているのは成功や成果ではありません。むしろ、自分が成し遂げたことを拠り所として、自分の正しさを主張するような生き方を、厳しく警告されました。

「聞いて行う」とは、「岩」であるみことばの上に自分の人生を建て上げることです。これは人生の土台が根本から変わることです。私たちは、お金や地位や人の評価などを拠り所にして、「私」という土台の上に、人生を建て上げようとしています。「聞いて行う」とは、人生の土台が「私」から「みことば」へと変わることなのです。

これは、毎週の礼拝において、みことばを語っている主イエスがどんなお方かを知ることで、初めて可能になります。主イエスは、私たちを救うために人となって地上に降り、私たちの罪を全て背負って十字架に死んで下さったお方です。ご自分の命よりも、私たちを大切にして下さるお方です。ですから、主イエスが語る言葉は、全て愛の言葉です。

礼拝を通して、主イエスの愛を知る時、私たちの内に信頼が生まれます。「イエスは主」の信仰が与えられます。こうして私たちは、みことばを「私に対する愛の言葉」として受け取り、それぞれの人生へと帰って行きます。嵐の中でも動かない愛の言葉を土台とし、それぞれの人生を、日々、築き上げていくのです。

(南光沢教会信徒説教者 横道弘直)