「全てを益としてくださる神」
(ローマ8:26-30)

カテゴリー 礼拝メッセージ要約(説教者による)

 私たちの祈りを執り成してくださる御霊は、「神の御旨にかなうとりなし」をしてくださいます。私たちに対する神の御旨、深いご計画は、予め選び出してくださった私たちを完全に救ってくださることです。その目標に向かって、御霊がとりなしておられるというのです。
 だからこそ、パウロは有名な28節でこう述べます。「神は、神を愛する者たち、すなわち、ご計画に従って召された者たちと共に働いて、万事を益となるようにして下さることを、わたしたちは知っている」。
神は私たちのために、全てのことが最終的には益となるように働き続けておられるというのです。
 「すべてのこと」と言われると、本当にそうだろうか?と疑問に思うことがあるでしょう。そのようには思えない現実があるからです。そうなると、本当の問題は、何を益とみなすか、ということであり、そもそも「これが最善である」と決めるのは誰か、ということです。私たちがこの聖句を読むとき、「全てのことは私が願っているような益へと変えられる」と読もうとするでしょう。益であるかどうかを判断するのは自分であると考えるのです。
 しかし、私たちにとって何が最善であるかを知っておられるのは神です。私たちを召された神は、私たち以上に、何が最善であるかを知っておられます。私たちの目には、今はそのことが見えないかもしれません。ずっと後になって、「本当に神が最善をなしてくださった」と気づくことがあります。それゆえ、私たちは御子をさえ与えてくださった神の愛を信じて、神が最善をなしてくださると信じて今を生きるのです。
(仙台南光沢教会牧師 佐藤信人)