「祈りを聞いて下さる神」
(Ⅰヨハネ5:13~17)

カテゴリー 礼拝メッセージ要約(説教者による)

 14節に「御旨に従って」祈るならば、神は私たちの祈りを聞いて下さると約束されています。ここを読む時に私たちは、「祈りがかなえられないのは、私の祈りが、神の御旨にかなわないためではないか」と思ってしまいます。しかしヨハネは、祈りの良し悪しを問題にはしていません。「神がどのようなお方か」を伝えようとしているのです。
 神は、私たちの祈りに耳を傾け、祈りを聞いて下さるお方です。「何事でも」とあるように、どんな祈りにも耳を傾け、必ず答えて下さいます。但しその答えは、必ずしも私たちの願い通りではありません。  私たちはしばしば、祈りによって、神をも自分の思いに従わせようとし、願った通りにならないと、「どうせ祈っても聞かれない」と諦めてしまいます。そんな私たちに、主イエスは「主の祈り」を教え、祈りの結果を神の御旨に委ねるようにと語りました。これが、御旨に従って祈るということです。主はゲツセマネの祈りにおいて、これを実践されました。この祈りと、その後の十字架に、神の御旨が明らかに示されています。それは、父なる神と主イエスが、御子の命よりも私たちを大切にして下さったということです。
 神の御旨は愛です。私たちを心から愛し、私たちの最善を願うものです。このお方が、私たちの祈りの声に耳を傾け、愛の御旨をもって答えて下さいます。祈りの答えは、願った通りではないかもしれません。しかしどんな答えであっても、私たちが受け取るのは、愛の御旨による答えです。このことを知る時に、私たちは安心して祈りの声を上げ、結果を全て主にお委ね出来るのです。
(仙台南光沢教会信徒説教者 横道弘直兄)