「神が住まわれる聖所の建設」
(出エジプト25:1-9))

カテゴリー 礼拝メッセージ要約(説教者による)

 25章から、出エジプト記の第三部、幕屋の建設の話に入ります。主はモーセに対して、神の住まいとしての聖所を建設するように命じました。民が主に向かって礼拝をささげるために、「ここに神がおられる」と確信をもって言える場所、聖所が必要でした。それは、旅の途中でも移動できるテント式のものでした。その建設のために、主は詳しい設計図をモーセに告げられました。
 この幕屋の建設は、民に対して無理やり強制するようにして建てさせるものではなく、あくまで自由なささげものによって造るようにと言われました。主の命令に対し、喜びをもって応答する人々から、ささげものを受け取るように言われました。
 しかし、この命令が与えられたのは、彼らが荒野の旅の途中にあるときでした。頑張って2週間も歩けば、約束の地カナンにたどり着くことができました。他の民族に囲まれ、水や食糧の乏しい荒野で時間を使うよりも、先にカナンの地まで行って、それからゆっくりと聖所を建設すればいい、と考えてもおかしくはありません。ところが主は、今ここで聖所を造るようにと命じられました。彼らは、主を礼拝するためにエジプトから救い出されたからです。神を礼拝することこそ、神の民イスラエルが真っ先になすべきことでした。それは、「あなたはわたしのほかに、なにものをも神としてはならない」という第一の戒めにあるように、神を神として自分たちの中心にお迎えすることが求められたのです。
 今、私たちは同じように、主を中心にお迎えして礼拝をささげます。救い主イエスが、主を求める私たちの真ん中に来てくださるのです。
(仙台南光沢教会牧師 佐藤信人)