2012年 12月・牧会日記

植木鉢 12月 7日(金)

 久しぶりの大きな地震でした。皆さんの地域ではいかがだったでしょうか。地震が発生した午後5時18分、私は車の中でした。実は今日、クラッシュ・ジャパン仙台ベースが継続して支援している相馬の仮設住宅でのクリスマス会が行われるため、朝からボランティアに行っており、その帰りの車の中、仙台市内に入ったところでした。津波警報も出されて心配しましたが、大きな被害もなく、私たちの教会も、また教会員の方々も皆さん無事でした。いつもご心配下さり、ありがとうございます。
 さて、その相馬の仮設住宅でのクリスマス会ですが、私は今日で2回目の相馬ボランティアでした。今日は相馬市大野台仮設住宅にある3つの集会所で、3回のクリスマス会を行いました。これは同盟教団の相馬福音キリスト教会(写真は相馬教会の皆さん)がクラッシュ・ジャパン仙台ベースの協力を得ながら継続してカフェなどを行っている場所です。3箇所の集会所で、午前10時、午後1時、午後2時30分の3回のクリスマス会が行われました(写真)。これらの仮設住宅は、飯舘村や南相馬市から避難して来られた方々が入居しておられます。「クリスマスと言われても、私たちはなかなかそんな気分にはなれない。でも、このように来ていただいてクリスマス会を開いてもらうと、ココにいるときだけでも嫌なことを忘れて、楽しいときを過ごすことができるから有りがたい」、そう言われた女性もおられました。皆さん、言葉にできないような、いろんな思いを心の中に抱えながら過ごしておられるのでしょう。少しでも心が晴れる働きができればと先生方も願っておられます。
 今日と来週(12/14)行われる相馬でのクリスマス会のために、クラッシュ・ジャパン仙台ベースが全国に呼びかけて、500個のクリスマスプレゼントが集められました(詳しくはクラッシュ・ジャパン仙台ベースのホームページを!)。皆さん、とても喜んでおられました。私たちの教団でも、全国の教会に呼びかけたため、たくさんのプレゼントが送られてきたようです。また、尾久教会の山田智朗先生、入間教会の佐藤守彰先生も、今日のクリスマス会のために駆けつけて下さいました。山田先生は週末に奥羽教区の教会で特集のご奉仕があるとのことで、それに合わせて来て下さったとのことでした。お二人の先生、遠くからありがとうございました。私たちの教会のK姉を加えて4人でホーリネスチームの写真を撮りました(写真)。
 そのようにご奉仕を終えて帰り着く頃、大きな地震でした。車の中ではそれほど大きな揺れを感じませんでしたが、教会ではずいぶんと揺れたようです。しかし、モノが落ちるほどではなく、被害はありませんでした。ただ、教会のすぐ隣りのガソリンスタンドは、地震直後から給油する車が列を作り、一時は給油待ちの車が道路にはみでるほどでした(写真)。今、午後9時になって、ようやく少なくなりましたが、それでも閉店間際のいつものこの時間にしては車が多く、まだ少し並んでいます。皆さん、3・11のときのあの大変さを思い出したのでしょうね。これ以上大きな地震が起こらないようにと願うばかりです。



植木鉢 12月10日(月)

 今日は久しぶりに老人ホームに入所しておられる二人のN姉を訪問しました。シオンの園のN姉はメガネの修理や買い物などがありましたので、家内と一緒に3人で外出しました。夏以降、久しぶりの外出でした。また、関東におられるご兄弟に元気であることを知らせるためにも、1枚写真を撮りました。震災後、まだ一度も連絡を取っていませんでしたので、写真を添えてお手紙を書こうと思っています。
 もう一人のN姉は、震災のときに安否を尋ねに行ったとき以来、1年数ヶ月ぶりの訪問でした。お元気そうで何よりでした。クリスマス集会の新来者に差し上げるために準備していた押し花と御言葉が記されたカードを差し上げました。風はありましたが、とても良い天気でしたので、年内に伺うことができてホッとしています。お二人とも85才。ここまで守られていることを主に感謝いたします。

 


植木鉢 12月11日(火)

 今日は久しぶりに若林区のOさん宅を訪問し、おばあちゃまのお話を伺いました。2ヶ月ぶりということもあって、復興に向けて幾つかの変化がありました。一つは、津波の被害にあって住むことができなくなっているお宅は取り壊されることになり、そのために、そのまま残す土間や納屋の部分と、取り壊す母屋に接している部分が壊され、準備がなされていました。行政に委託された業者が取り壊してくれる予定になっているのですが、まだ順番待ちのようで、取り壊しは年明けになる見込みとのことです。もう一つは、畑にビニールハウスが5棟建てられていました。Oさんの仲間の農家さんがお互いに協力して、それぞれの畑のハウスを順番に建てて行ったとのことです。これで、冬の期間も野菜作りが継続してできるようです。また、Oさんの畑の周りの他の家の田畑は、これまでずっと手つかずの状態でしたが、今日行ってみると、雑草がなくなって整備されていました。来年の田植えに向けて準備がなされているようです。
 今日は震災からちょうど1年9ヶ月。ゆっくりとではありますが、それでも一歩ずつ復興がなされていることを見ることができ、嬉しくなりました。



植木鉢 12月16日(日)(写真はこちら

 今日は午後、CSクリスマス会が行われました。第一部の礼拝では、みんなで賛美を歌い、降誕物語のビデオを見ました。休憩をはさんだ第二部では、パソコンとプロジェクターを使ったクイズ、そして恒例となった手品おじさんによる手品。これがいつもとっても好評で、子どもたちがいつも盛り上がります。その後、サンタさんの登場。今年は初めて女性のサンタさん。このサンタさんは、土曜日のゲンキ・キッズ・クラブに小学生の頃ずっと来ていた高校生の女の子がやってくれました。うれしいことです。今日は天気も良く、それほど寒い日ではなかったのですが、例年に比べるとちょっと少ない人数でした。教会の皆さんのご協力に感謝します。



植木鉢 12月23日(日)(写真はこちら

 今日はクリスマス礼拝が行われ、教会員のご家族や初めての方々、久しぶりの方々も集われました。礼拝の中で我が家の二人の娘たちの洗礼式も行われました。主の恵みと憐れみに感謝するとともに、幼い頃からその成長を見守り、育てて下さったCSの先生方、また祈っていて下さった教会の方々に感謝しております。やっぱり、他の方の洗礼式よりも緊張するもので、無事に終えてホッとしております。
 礼拝後、祝会が行われました。受洗のコメント、誕生会、一年を振り返るスライドショー、CSと女性会の賛美、プレゼント交換など、盛りだくさんでした。受洗のコメントの中で、我が家の次女が、「喉に引っかかっていた小骨がとれたような感じでスッキリしました」とコメントしたのが印象的でした。これまで私たち夫婦は、最善の時が来ることを信じて、極力、娘たちに対して受洗を勧めるようなことを言ってきませんでし、教会の方々もよく配慮をして下さって、「いつ洗礼を受けるの?」というような言葉をかけることを控えていて下さいました。それでも、牧師の子どもとして、目に見えぬプレッシャーのようなものを感じてきたのでしょうか。親としても、喉に引っかかっていた大きな骨が取れたような、そんな感じがしています。ただただ主に感謝です。
 明日の夜はイヴ礼拝とキャロリングが行われます。夕方から雪が降り始めましたので、明日はホワイトクリスマスになりそうです。足下が守られて、多くの方々が集いますように。



植木鉢 12月30日(日)(写真はこちら

 年末30日の礼拝でしたが、帰省で戻って来られた方々も久しぶりに出席されたりして、普段と変わらない礼拝となりました。今日の礼拝で、今年、礼拝を一度も休まずに出席された方が5名おられました。礼拝を大切にしようという熱い思いと、主によって健康が支えられたことによって、それが出来たのだと思います。とても嬉しく主に感謝しました。
 礼拝後、若者たちの集まりを行いました。たこ焼きを作り、宅配ピザをみんなで食べました。誰かが最近見たテレビに映っていたピザがどうしても食べたい!というものですから……。食事の後には、東北放送から出された「続・仙台弁かるた」をして楽しみました。付録のCDを流して、東北放送のアナウンサーが読んでくれる札を取るのですが、“いずい”とか“おっぴさん”ぐらいは私でも何とか分かっても、“みだぐなす”“かんまがす”“そべぐった”などの意味はさっぱり分かりませんでした。CDの解説を聞いて、「へえ~、そんな意味なんだあ」とみんなで驚きました。我が家の子たちも4才と2才のときから仙台に住んでいるのですが、分からない言葉が多かったようです。その後、賛美を歌い、お話を聞きました。このような集まりができたことを感謝しています。



牧師の日記 2012年へ戻る
トップページへ戻る