2014年5月19日(月)

「東京・国立のはずが南三陸町へ」

 昨日の午後、当初の予定では明日からの研修に合わせてひとあし先に上京する予定でした。特別な方にお会いする予定だったのですが、ウィルス性炎症とかでキャンセルとなりました。テレビのニュースでも報道されていたあの方です。
 昨日の夕方になってキャンセルのニュースが飛び込んできてから2時間ほど遅れて、千葉教区の先生から、教区の有志で19日から20日にかけて南三陸町にある仮設住宅を訪問し、炊き出しのボランティアをなさるというメールが届きました。以前から聞いていたのですが、ちょうど予定が重なっていて行けないなあと思っていたところでした。ところが、今日の予定が丸々空いたため、合流することとしました。東京・国立競技場に行く予定が、南三陸町志津川の上保呂毛という場所にある小さな仮設住宅へ。

地元の方も一緒に
打ち合わせの様子

 石巻のイオンで合流して昼食を済ませた後、南三陸町へ向かいました。今朝、7時前に千葉の佐原教会に集まって出発されたそうですが、早い先生は4時半頃に家を出発されたとのこと。OMS宣教師アモス先生ご夫妻をはじめ、千葉教区の先生方、信徒の方も含めて総勢12名でした。
 この南三陸町訪問は、アモス先生ご夫妻が震災があった年の秋に初めてこの仮設住宅を訪問して炊き出しをされ、千葉教区の先生が協力するようになり、去年の秋からは教区の働きとして認められ、教区会計から費用が出るようになったとのこと。アモス先生ご夫妻はもう10回以上訪問しておられるとのことです。先生ご夫妻は、支援の手が全く届いていない、奥まった場所にあるわずか11戸の仮設住宅をキリスト教ボランティア団体に紹介され、ココに続けて通っておられるということでした。
 皆さんがなさることは、「1回の夕食を皆さんにご馳走すること、ただそれだけです」と教区長の大前先生が話して下さいました。たった1回の食事のために、時間とお金をかけて来て下さいました。小さな仮設住宅の方々にとって、「自分たちのことを忘れないで覚えていてくれる人たちがいる」ということが、どんなに嬉しく、また大きな励ましになることでしょう。
 午後2時半には到着し、バーベキューをするために、男性たちは外で準備をし、女性たちは集会所の中で準備をしました。写真にあるとおり、教会から食材やおかずの準備をして来られたとのこと。牧師夫人の先生方や、教会の方々が差し入れをして下さったということです。

 ご覧のように、食べたことのないような大きな牛肉が次々と焼かれ、いろんな種類のおかずが用意されました。仮設住宅だけでなく、ご近所の所の方々にも案内がなされていたようで、予定の午後6時前から少しずつ地域の方々が集まり始め、食事がスタートしました。 私は暗くなる前に、午後7時にはひとあし先に失礼しましたが、食事会は午後8時くらいまで続き、片付けをした後、皆さんは今晩は「平成の森」という施設に宿泊され、明日、再び千葉に帰られるそうです。
 急きょの飛び入り参加でしたが、とても楽しいときを過ごさせていただきました。教区でこのような働きができるなんていいなあと、ちょっぴりうらやましくなりました。また秋に行われるかもしれません。日程が合えば、こちらからも合流させていただければいいなあと思わされたことでした。
 千葉教区の皆さん、尊い愛のお働きをありがとうございました。明日、どうぞ 気をつけてお帰りください。


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