南光沢教会の皆さんへ from 佐藤信人師

植木鉢 皆さま  (3月13日 23:49)
 
 たくさんのお祈り、ご心配をありがとうございます。
 先ほど、電気が回復し、パソコンからメールを打てるようになりました。ただ、私がメインで使っているパソコンが壊れてしまいましたので、別のパソコンから、最近メールを下さって登録できている方々に対してのみ、BCCにて送信させていただいております。
 
 何度も上中栄先生を通して、松島先生から全国の先生方に連絡をして下さったように、東北教区では、牧師たち家族はどこも無事であることが確認されています。お祈り感謝いたします。
 
 私たちの仙台教会では、1階が駐車場になっていて、2階がチャペル、3階が牧師館となっていますが、チャペルをあまり被害はありませんでした。3階の牧師館はほとんどの物が落ち、室内が無茶苦茶になりましたが、命が守られました。まだ、水やガスは止まったままですが、ためておいた水や食料、あるいは教会の方々の差し入れなどをいただいて、無事に過ごしております。本当に感謝です。
 
 今日、22名で礼拝をささげました。無事に再会できたことを互いに喜び合いました。安否確認もだいぶできてきました。(その後、安否を心配していた、海岸沿いに住んでいた女性会員家族の無事が確認されました。)ただ、沿岸部の方々の被害の大きさを目の当たりにして、自分たちが助かったから良かった、感謝!とはとても言えない、言葉にならない思いに包まれています。「主よ、われらをあわれんでください」と祈るばかりです。
 
 また、私たち以上に、築館教会が大変だろうと心配しています。携帯もつながらなくなりました。充電できず、電池が切れてしまったものと思います。仙台よりも、電気などの回復が遅れるものと思われます。
 
 今、山田先生、平野先生、宮崎先生が福島、仙台に向かっていて下さるとのこと、ありがとうございます。届けて下さる物資を引き継いで、明日にでも築館を見てくることができれば!と願っております。ガソリンが足りないので、スタンドが開いてくれることを祈っております。
 
 皆さまのお祈りに感謝しつつ、取り急ぎご報告いたします。   
                                                                         


植木鉢(3月14日 18:38)

 お祈りありがとうございます。
 今朝、6時、緊急支援対策室の山田先生をはじめ、平野先生、宮崎先生がおいで下さり、たくさんの支援物資を届けて下さいました。本当にありがとうございました。
 
 ガソリンを入れて、築館へ行こう!と思っていたのですが、ガソリンを入れるのに6時間以上かかりました。この地域はどこも同じようです。上中先生から、思っている以上に疲れているし、教会や家族のためにも留まっていることが必要ではないかとアドバイスをいただき、栄先生がこれから三沢に向けて築館経由で行って下さるということでしたので、いつも従順な私は、アドバイスに従って築館行きを控えました。すると、今し方、築館の西森先生とやっと携帯電話が通じ、先生親子も教会の方々も無事でお元気とのこと。西森先生はとてもお元気そうで安心しました。建物もあまり被害はなかったとのことでした。さらに、ガソリン以外はほぼ足りているので、無理して来て下さらなくても結構です、とのことでした。恐らく、鵠沼から三沢に行くまでにガス欠になってしまうかと思いますので、無理なさらずに留まっていただければと思いました。福島県を通過する危険も心配されまので、どうぞ無理なさらないで下さい。こちらは、いろいろな方々を通して主の助けをいただいております。
 三沢教会では、今日は通常通り保育園があるそうで、先生方は休み無しだと言っておられました。お疲れにならないようにと案じています。
 
 上中先生をはじめ、全国の先生方のお祈りを感謝いたします。
皆さんにどうぞよろしくお伝え下さい。
 
感謝しつつ。                                                    



植木鉢南光沢教会の皆さんへ  3月16日(水)16:58 

 皆さん、その後お元気でしょうか。

 今日、木村渉兄が来て、水を持って来てくれて、さらにダメになったパソコンを見てくれて直してくれました。それでこの一斉メールを出すことが出来るようになりました。渉くん、ありがとう! 教会は電気だけが復旧しましたが、水はまだです。近くまで復旧してきているのですが、もう少し時間がかかりそうです。多くの方々の祈りと配慮に支えられて、私たちは元気に過ごしております。亡くなった多くの方々のことを考えるとき、どんな不自由も大したものではありません。生かされているだけで本当に感謝なことです。

 さて、多くの方には先にも連絡しましたが、一番心配していたM姉(塩釜の海岸すぐ近くに居住)が家族ともお元気であることが分かり、涙の再会をしました。H姉も大丈夫とのことです。平野兄ありがとうございました。

 今後の予定ですが、ガソリンの供給不足がありますので、しばらくは集会は礼拝のみといたします。昼食や午後の集会はありません。灯油不足ですので、厚着をして来て下さい。また、ガソリン不足のためにおいでになれない方も多くおられると思いますので、ご自宅にて、あるいは近所の方と一緒に礼拝をささげて下さればと思います。また、集会奉仕もおいでになられる方にお願いしますので、わざわざ欠席の連絡は必要ありません。

 平日の集会はありませんが、「一緒にお祈りしたい!」などという方がおられましたら、どうぞ随時おいで下さい。何か質問などありましたら、このメールアドレスに返信して下さい。

 皆さんどうぞお元気で!

  「しかし、わたしはこの事を心に思い起す。それゆえ、わたしは望みをいだく。
  主のいつくしみは絶えることがなく、そのあわれみは尽きることがない。これは
  朝ごとに新しく、あなたの真実は大きい。」(哀歌3章21−23節)



植木鉢南光沢教会の皆さんへ  3月18日(金)21:00

 主の御名をたたえます。皆さん、いかがお過ごしですか?
 体調を崩してはいないでしょうか。

 ガソリン不足や片づけなど、なかなか教会においでになれない方もおられますので、ときどき(本当は出来れば毎日)、教会から近況報告のメールを差し上げたいと思います。

 昨日、午前中は自転車で、山崎姉、茂木さん、菅原兄姉、山口師・木村姉を訪問しました。皆さんそれぞれ守られているとのことです。午後は車で(幸いにもガソリンがまだ残っていました)、安否の確認は取れていましたが、まだお会いしていない方々のところへ、後藤姉、黒沼姉、三浦真言兄宅(三浦枢三兄夫妻もこちらへ)、山本姉、横道兄ご一家を訪問し、無事を喜び合いました。2箇所で水をいただきました。今日、ずっと気になっていたH姉がおられる岩切小学校へ自転車で行ってきました。案外と近く、自転車で35分程でした。H姉はお元気でおられました。寒さや食料なども大丈夫のようです。

 私たち家族は皆さんの祈りに支えられ、元気に過ごしております。詩織は今日、避難所になっている台原小学校でのボランティアに行ってきました。安土姉のお嬢さん(今春大学入学)に誘われ、友人と一緒に参加しました。とても貴重な経験をしているようです。明日も半日、行く予定です。教会は水・ガスがまだですが、必要は全て与えられ、支えられています。本当に感謝です。

 明日、土曜日ですが、どうしても教会のお掃除に来たいという方がおられるものですから、一応、午前10時30分からとしました。しかし、どうぞ無理なさらないで下さい。礼拝にしか使っていませんので、玄関など清掃箇所は多くありません。日曜日は、CSはありません。礼拝を通常の時刻に行います。

 今日、一日も守られたことを感謝します。
 明日も、皆さんのご家庭の上に、主の守りが豊かにありますように。

  「わたしは山にむかって目をあげる。わが助けは、どこから来るであろうか。
  わが助けは、天と地を造られた主から来る。」         (詩篇121篇2節)             


植木鉢 南光沢教会の皆さんへ  3月19日(土)

 皆さんいかがお過ごしでしょうか。
 肉体的にも精神的にも、疲れがたまっておられることでしょう。主による癒しと慰めをお祈りいたします。

 今日は午前中に3名の方が来て下さり、会堂の清掃をして下さいました。その後、お昼過ぎ、ついに水が出ました! お風呂の水も尽き、いただいた水の入った容器もカラになり、明日、皆さんが礼拝に来られても、トイレに使う水がないなあと困り、家内と二人で、容器をたくさん車に積んで、小松島小学校に水を汲みに2回通った後でした。もうちょっと待っていれば、水を汲みに行かなくても済んだのかな? まだまだ信仰が足りないのかな?
でも、その汲んだ水を二つの家庭に分けて差し上げることができました。このまま再び断水にならなければ、明日はどうぞ安心してトイレを使って下さい!
 午後、また2名の方が来て下さり、週報や『日々のみことば』(4月号)を折る奉仕をして下さいました。感謝します。

 明日は、CSはお休みします。礼拝を通常通り、午前10時30分から行います。エアコンで暖房ができますが、チャペルがかなり寒いことが予想されますので、おいでになられる方は、どうぞ厚着をして来て下さい。昼食および午後の集会はありません。
 礼拝においでになれない方のために、明日は哀歌2章から「涙の祈りを」という題で説教の予定です。どうぞ同じ箇所を読んで、それぞれのご家庭で礼拝をおささげ下さい。

 また、教会のホームページに、教会の様子の写真をアップしていただきました。インターネットが可能な方は、どうぞご覧下さい。

 明日一日の皆さんの生活が守り支えられますようお祈りいたします。

    「主が彼らを導いて、さばくを通らせられたとき、
    彼らは、かわいたことがなかった。  
    主は彼らのために岩から水を流れさせ、
    また岩を裂かれると、水がほとばしり出た。」  (イザヤ48章21節)      



植木鉢 南光沢教会の皆さんへ  3月20日(日)

 主の御名をたたえます。
 震災から10日が過ぎました。いかがお過ごしでしょうか。

 今日の礼拝は40名の方々が集い、互いに再会を喜び合いました。木村兄も、東京からバスを乗り継いで昨日おいでになり、礼拝後、東京へと戻って行かれました。
 また、近くに住む大沼姉のご主人から、ガソリン5リットルを分けていただきました。実は先週の日曜日にも10リットルいただき、それがあったために、教会の方々を車で訪問することができました。どこのスタンドも営業していないときに本当に感謝です。
 礼拝には、千田姉がご飯を炊いて持って来て下さり、礼拝後、おにぎりにしていただきました。
 また、午後、私の家内と娘たちは、千田姉のお宅にお風呂をもらいに行きました。10日ぶりのお風呂に、スッキリした顔をして帰って来ました。感謝です。岩切の避難所におられるH姉は、ご親族の家に避難することになったということです。避難所が23日に閉じられるということでしたので、安心しました。皆さんの今週一週間の生活が守り支えられますように。

 私たちはこの地域に建てられている教会として、行方不明者の捜索に当たっておられる方々、福島原発のために命がけで闘っておられる方々、避難所での生活を余儀なくされている多くの方々の上に、主の守りと助けがあるようにと、心を合わせて祈りたいと思います。

       「夜、初更に起きて叫べ。
       主の前にあなたの心を水のように注ぎ出せ。
       町のかどで、飢えて
       息も絶えようとする幼な子の命のために、
       主にむかって両手をあげよ。」  (哀歌2章19節)
                                                  



植木鉢 南光沢教会の皆さんへ  3月21日 11:00現在

 今日も元気に(?)起きることができました。感謝です。皆さんはいかがでしょうか。
 先ほど、近くのローソン100が店を開け、4人で並んでトイレットペーパーなどを買うことができました。トイレットペーパーが危ない方、お分けしますからどうぞ連絡して下さい。
 もっと大変な地域の方々のことを思うと、写真など撮っているときではないとも思いますが、ホームページを見ていて下さる全国の方々に、私たちの元気な姿を届けることが出来たらと思い、1枚だけ写真を撮りました。
私のこれまでの人生、これほど「生きる」ということに毎日必死になったことはありませんでした。いろんな苦労をしながらも、とっても多くのことを学ばせていただいている毎日です。
 今朝、デボーションで次のような御言葉をいただきました。

     「主よ、あなたはわたしの希望。
     主よ、わたしは若いときからあなたに依り頼み
     母の胎にあるときから
     あなたに依りすがって来ました。あなたは母の腹から
     わたしを取り上げてくださいました。
     わたしは常にあなたを賛美します。」
                              (詩篇71篇5、6節/新共同訳)

 母の胎にあるときから、私を守り支えて下さっているお方に、今日も寄り頼むことができるとは、何と幸いなことでしょう。そこに、私たちの希望があります。
 皆さんのご家庭の上に、同じ主の祝福がありますように。 



植木鉢 南光沢教会の皆さんへ  3月21日 18:48現在

 今日一日の生活が守られたでしょうか。体調を崩しておられる方もおられるようです。どうぞお大事になさって下さい。
 東京に一時避難していた山本兄が昨夜仙台に戻ってきましたが、アパートが水が出ないこともあり、今日からしばらく教会で過ごします。アパートの片づけ、学校の片づけなどをしながらも、教会の近隣の方のお手伝いもできれば!と言っておられますので、若者の力が必要な方はどうぞ遠慮なくお知らせ下さい。自転車でどこまでも駆けつけます。久永兄が教会墓地のあるみやぎ霊園に見に行って下さいましたが、入口で閉鎖されていたとのことです。そういえば、今日はいわゆる「彼岸の中日」でした。暦のことなどすっかり忘れていましたね。落ち着いたら、墓地清掃に参りましょう。

 今晩、良き休みが与えられますように。                               



植木鉢 南光沢教会の皆さんへ  3月22日(火)

 皆さんいかがですか。疲れがどっと出ている頃ではないでしょうか。
 ご家族の中で、あるいは近所の方々と、「無理しなくていいよ。疲れているんだから休んだら」と互いに声をかけ、いたわり合いながら、心身共に疲れきってしまうことのないようにしたいと思います。
 さて今日は、しばらく教会をお休みしているSさん宅、Tさん宅を訪問しました。
 Sさん宅では、Sさんご夫妻とお会いすることができ、ひさしぶりにゆっくりとお話するときが与えられました。次女のEさんもおられ、そのほかの3人のお嬢さんたちの近況をも伺うことができ、とても嬉しく思いました。皆さんそれぞれお元気のようです。感謝!そして、私がうっかり帽子を置き忘れて帰って来てしまっていたのですが、Sさんの奥さんとEさんがわざわざ自転車で、1時間近くかけて、教会まで届けに来て下さいました。「こちらのほうに仕事があって」と言って下さいましたが、申しわけない思いと同時に、そのお気持ちに大きな喜びを感じました。お陰で家内や子どもたちもお会いすることができました。神さま、ありがとうございます!
 Tさん宅では長女のMさんと次男のOくんがおられ、ご家族の近況を伺うことができました。これらの皆さんが、また教会においでになるのを心から願い、また祈っております。
そのほか、東海林姉、西室姉、西内姉にもお会いすることができました。疲れを覚えながらも、それぞれ守られているよです。
 また、昨日から教会に泊まっている山本兄が、鶴ヶ谷・燕沢・南光台・八乙女方面の何軒かのお宅を自転車で訪問し、「何か困っていませんか?」と訪ねてくれました。お手伝いに伺ったものの、あるお宅ではお昼までご馳走になったとか。ありがとうございました。
 今日、近くのスーパーで、カセットコンロのガスボンベを幾つか買うことができました。お困りの方、お分けしますのでどうぞご連絡下さい。
 
今朝、読んだ御言葉は、

        「王が助けを求めて叫ぶ乏しい人を
        助けるものもない貧しい人を救いますように。」
               (詩篇72篇12節/新共同訳)

 王なる主イエスが、助けが必要な全ての方々に救いの御手を差し伸べて下さるようにと心から祈ります。皆さんのご家庭の上に、主の守りと祝福がありますように。                      


植木鉢 南光沢教会の皆さんへ  3月23日(水)

 皆さん、今日一日も無事に守られたでしょうか。
 今日は午後、キリスト教育児院の評議員会に出席しました。この大変な時ですが、新年度の予算案を承認しなければ4月からの運営が滞ってしまうということで、予定通りに行われました。恐らく多くの方が欠席されることが予想されたため、一番近い私が出席しなければ!と思って出席しました。入所している乳児から高齢者まで、全ての人が守られたとのことです。
 また、午後には公立高校の合格発表があり、拓海くんと我が家の長女・詩織がそれぞれ希望の高校に合格しました。予定よりも8日遅れての合格発表。震災後、多くの悲しいニュースが流れる中で、少しホッとする嬉しい出来事でした。皆さんのお祈りをありがとうございました。

 今朝のデボーションで次の聖句が心にとまりました。
     「けれどもわたしは常にあなたと共にあり、
     あなたはわたしの右の手を保たれる。」
                     (詩篇73篇23節)

 主に対して獣のように振る舞っていた詩人が、「それでも主はこんな私と共におられ、私の右の手を取っていて下さる!」と知った喜びが歌われています。同じ主が、今このときも私たちと共にいて下さり、私たちの右の手を取っていて下さるとは、何と幸いなことでしょう。明日も、主の御手に引かれながら、歩みを進めたいと願います。                                                       

               
植木鉢 南光沢教会の皆さんへ  3月24日(金)

 皆さん、今日はどのように過ごされたでしょうか。
 今朝、14日(月)に続いて、私たちの教団の緊急支援対策室の山田先生(尾久教会)と松本先生(上野教会−松本恵兄のお兄様)がトラックで来て下さり、全国の皆さんからのたくさんの物資を届けて下さいました。トイレットペーパー、カセットボンベ、ティッシュペーパー、紙おむつ、カイロ、水、お米、お菓子など、たくさんいただきました(写真はこちら)。
 日曜日に駐車場をお借りしているお隣の吉野美工さんにもカセットボンベやトイレットペーパー、紙おむつなどを差し上げたところ、とっても喜ばれました。遠いところを駆けつけて下さったお二人の先生方、そして全国の教会の皆さんに心から感謝します。
 それらを持って、何軒かのお宅に回ることができました。床下浸水となり、他県に避難しておられた宮城野区白鳥のHさんご家族は、今日がKくんの小学校の卒業式だったために昨日戻られたとのことで、お会いすることができました。あの地域は周りのスーパーなどがどこも浸水したり流されたりしたため、食料品を手に入れるのに苦労しておられるとのことでした。どうぞお祈り下さい。
 今朝、教団からの物資をたくさんいただいて、ピリピ4章の後半を思い出しました。
  
  「また、テサロニケにいたときにも、あなたがたはわたしの窮乏を救おうとして、
  何度も物を送ってくれました。」 (4:16/新共同訳)

  「わたしの神は、ご自身の栄光の富の中から、あなたがたのいっさいの必要を、
  キリスト・イエスにあって満たして下さるであろう。」 (4:19)
 
 私たちに愛の贈り物を届けて下さった方々、そして私たちの一切の必要を満たして下さる主に、心から感謝いたします。                                                     南光沢教会・佐藤信人

 

植木鉢  南光沢教会の皆さんへ 3月25日(金)

 震災から2週間が経ちました。とにかくスゴイ2週間でしたね。体調は大丈夫でしょうか。
今日は一日ゆっくりと過ごしました。教会の皆さんにお会いするたびに、「先生、無理なさらないで下さい」「いつもの頭痛は大丈夫ですか」と心配して下さいます。私は南光沢教会では、“あまり丈夫ではない、すぐに頭痛になる先生”というイメージが定着してしまっているようで、「無理しているに違いない」「後で疲れが出るのではないか」と案じていて下さいます。ご心配をありがとうございます。
 実際には、この2週間、ほとんど頭痛もなく、逆にいつもよりよく動くせいか、今のところ体調が守られています。皆さんもそうであるように、「無理をしていない」と言えばウソになるでしょうが、人生の中で無理をしなければならない時というものはあるもので、私にとっては間違いなく今がその一つの時であると思っています。でも、心配しないで下さい。皆さんが思うほど、私は無理をしていませんから。逆に、珍しく牧師らしい働きができて感謝しているところです。
 また午後、千葉洋子姉に声をかけていただき、震災後初めて、2週間ぶりにお風呂に入りました。たまっていた疲れが癒されるような、生き返るような、とっても気持ちの良いお風呂でした。ありがとうございました。

     「弱った者には力を与え、
     勢いのない者には強さを増し加えられる。」
                         (イザヤ40章29節)

 私たちが倒れきってしまうことがないように、必要な時に必要な助けを与えて下さる主に感謝いたします。教会の皆さんの上にも、主の助けと癒しがありますように。 



植木鉢  南光沢教会の皆さんへ 3月26日(土)

 3度目の週末を迎えました。皆さんいかがお過ごしでしょうか。
 今日は午前中に有志で教会清掃を行い、明日の礼拝に備えました。いつも土曜日にこの地域を巡回しているコンコン車(灯油販売)が回ってきてくれて、タンクに半分ほど灯油を入れてくれました。そのため、明日の礼拝は久しぶりに暖房をきかせることができます。本当に感謝です。
 明日の礼拝、先週よりもさらに多くの方々が集うことができるようにと祈っております。先週は、徒歩で1時間ほどかけておいでになった方、あるいは自転車で来るときは1時間、帰りは1時間30分かけておいでになった方もおられます。ガソリン不足が少しでも早く解消されて、皆さんそろっての礼拝をささげることができるようにと祈ってやみません。

    「人々がわたしにむかって
    『われらは主の家に行こう』と言ったとき、
    わたしは喜んだ。」      (詩篇122篇1節)

 礼拝に集うことができるということが、これほど大きな恵みであり、また喜びであったのか、と改めて気づかされるこの2週間あまりだったのではないでしょうか。主が多くの妨げを取り除いて下さって、一週でも早く、礼拝の場へ戻ってくることができるようにと祈ります。ご家庭の上に、主の祝福が豊かにありますように。



植木鉢  南光沢教会の皆さんへ 3月27日(日)

 主の御名をたたえます。
 今日の礼拝は、子どもを含めて43名が集いました。震災後、3度目の日曜日に初めて集うことのできた方々もおられ、無事を喜び合いました。
 ライフラインも復旧し、仙台市内ではほとんどの家庭で水道が復旧し、またある方のご家庭では、今朝ガスが復旧したとのことです。ガソリンや灯油不足はまだまだ続いていますが、徐々に日常生活を取り戻しつつあることは本当に有り難いことです。
 我が家の子どもたちは、ある方のご家庭で一週間ぶりのお風呂に入ることができました。ありがとうございました。
 その一方で、沿岸地域の方々が、地震発生当初とあまり変わらない不自由な生活を強いられていることを思うとき、自分たちばかり恵まれた生活をして申し訳ない思いがしてしまいます。最も困難な地域におられる方々に、支援の手が差し伸べられるようにと引き続き祈りたいと思います。

    「しかし、わたしはこの事を心に思い起す。
    それゆえ、わたしは望みをいだく。
    主のいつくしみは絶えることがなく、
    そのあわれみは尽きることがない。
    これは 朝ごとに新しく、
    あなたの真実は大きい。」  (哀歌3章21〜23節)

 この週、変わることのない主のいつくしみと憐れみに望みをおきつつ、一日一日を歩んでいきたいと願います。皆さんのご家庭の上に、主の恵みと祝福が豊かにありますように。    


植木鉢  南光沢教会の皆さんへ 3月29日(火)

  皆さんお元気でお過ごしでしょうか。 今日はいろんなことがあって遅くなりました。

 午後、I姉からお電話があり、お母様(93才)が召されたとの連絡がありました。お母様はクリスチャンですが、寝たきりの状態のため、私たちの教会には一度もおいでになることができませんでした。急いで病院へ行き、葬祭社にご遺体を運び、納棺を済ませて戻ってきました。この震災の影響で、火葬の日程が決められず、最短でも2週間は先になるとのことです。どこの葬祭場も、火葬を待つ棺が100〜200並んでいる状態だとのことでした。葬儀を引き受けてくれない葬祭社もある中で、葬儀をお願いできる葬祭社が見つかり、私たちの教会で行う予定となりました。ただ、日程は決まっていません。2〜3週先になるようです。I姉ご夫妻の慰めのため、また葬儀の全ての上に主の守りと導きがあるようどうぞお祈り下さい。
 夜、8時頃に戻ってきましたら、ボランティアのために南三陸町に行っていた教団の先生方(上中師、山田師、松本師)とお嬢さんたち(千葉百合香さん、上中先生のお二人のお嬢さん)の6名の方々が宿泊所への帰り道に立ち寄って下さり、私たちを励まして下さいました。山田先生はこれで3回目、松本先生も2回目、そして教団委員の上中栄師もお忙しい中で来て下さり、とっても嬉しく励まされました。先生方とお嬢さんたちの行動力に、頭が下がるような思いでした。本当にありがとうございました。明日、どうぞお気をつけてお帰り下さい。このように、毎日いろんなことがあります。けれども、導き手なる主を仰ぎつつ、歩みを進めたいと願っています。

    「信仰の導き手であり、またその完成者であるイエスを仰ぎ見つつ、
    走ろうではないか。」      (ヘブル12章2節)                     



植木鉢  南光沢教会の皆さんへ 3月30日(水)
 
 震災から20日目、皆さんどのようにお過ごしでしょうか。
 今日は、なかなか片付かない牧師館部分の片付けを少ししておりました。子どもたちの部屋はほぼ片付きましたが、キッチンや書斎はまだ完全復旧とはいかず、そのために隣の部屋がモノで埋まっているという状態になっています。書斎などはほとんど全てのものが倒れて落ちてしまったため、本を最初なら並び直しながら、あるいは壊れた収納ケースや本棚などを新しくしながら、少しずつ片づけています。
 そのような中、「わが目は涙のためにつぶれ」(哀歌2章11節)という聖句のように、私の目は涙と花粉でつぶれ…という状態です。このような非常事態において、様々なイベントが自粛されている中で、花粉も少しは飛散するのを自粛してくれたらいいものを、例年とかわらず、季節に合わせて遠慮なく飛散しているようで、目、鼻、耳のかゆさのために、私の顔はどんどんつぶれていっています。疲れのためではありません。花粉のためです。

       「天が下のすべての事には季節があり、
       すべてのわざには時がある。
       生るるに時があり、
       死ぬるに時があり、……
       泣くに時があり、
       笑うに時があり、
       悲しむに時があり、
       踊るに時があり、……」        (伝道の書3章1節〜 )

 この震災のとき、昨日はある方のお母様が亡くなり、今日はある方にお孫さんが生まれたとの知らせが届きました。この聖句にある通りです。この後に出て来る、「神のなされることは皆その時にかなって美しい」(11)という聖句を心から言える日が訪れることを信じて、自分が置かれているこの状況を、そのまま引き受けながら、与えられている今を精一杯生きる私たちでありたいと願います。 



植木鉢  南光沢教会の皆さんへ 3月31日(木)

  お元気でお過ごしでしょうか。
 今日、私たちの教団では東京中央教会にて任命式が行われ、引き続き私たち夫妻が仙台教会に任命されました。また、福島教会の主任牧師としても任命を受けました。田中綏子師(新卒)も福島教会の牧師として任命を受けましたが、福島原発の問題が落ち着くまで、着任はしばらく先になります。その間、私たち夫妻や山口師、また教団委員会の協力をいただきながら、福島教会を守り支えたいと願っています。仙台教会の皆さんには多くの負担を強いることになりますが、ご理解とご協力をどうぞよろしくお願い致します。

 また、今日は午後、東京に住む私の妹家族(石田一敏師、摂子、真くん、恵ちゃん−多摩教会)が車でたくさんの物資を持って来てくれて、1泊2日で片づけなどの手伝いをしてくれることになりました。石田師は、献身前は電気工事の仕事をしておられたので、さっそく壊れていたコンセントなどを修理していただきました。摂子は家内にかわって食事作りをしてくれています。おかげで自分の片づけに専念できているようで、とっても助かっています(写真はこちら)。私たちが仙台に来て11年が過ぎましたが、これが妹家族を仙台に迎えた初めての機会となりました。神さまが与えて下さったときに感謝いたします。

        「神はわれらの避け所、
        また力。
        苦しむとき、
        そこにある助け。」  
             (詩篇46篇1節/新改訳)                          


                   
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