「主の言葉を信じて踏み出す」
(ヨシュア3:1-17)

カテゴリー 礼拝メッセージ要約(説教者による)

 モーセに代わって指導者となったヨシュアに導かれ、イスラエルの民は約束の地の手前、ヨルダン川のほとりまでやってきました。指導者モーセの死という大きな悲しみを克服し、約束の地へ入ろうと進んできたものの、増水したヨルダン川が再び彼らの行く手を阻みました。
 このとき、主はヨシュアをとおして、祭司を先頭にしてヨルダン川を渡っていくようにと命じました。その方法として、契約の箱をかつぐ祭司たちの足が川の中に踏みとどまるとき、流れが上流でとどまり、川の中に乾いた道ができる、というのです。これは、出エジプトの際、彼らが紅海を渡ったときとは異なります。紅海を渡ったときは、モーセが手を差し伸べると、海が二つに分かれ、道が出来たところを人々は歩いて渡って行きました。ところが今回は、まだ道が何もないところの中に入っていくようにと主は言われました。主の約束を信じて踏み出していくとき、そのとき主のみわざが起こるというのです。
 人々は、ヨシュアの言葉に従って進んで行きました。そのとき、川の流れがとどまり、そこに道ができ、人々は歩いて渡ることができました。神の約束の言葉を信じて勇気をもって踏み出して行ったとき、そこに道が開かれて行ったのです。
 会堂建築という大きなわざを行うときも、道を塞ぐような障害物が目の前に何度も現れることがあります。そのとき、主の約束を信じて、勇気をもって踏み出して行きたいものです。私たちの信仰は揺れ動くものですが、信仰をもって一歩を踏み出すときに、そこに神のみわざが行われていくのです。
(仙台南光沢教会牧師 佐藤信人)