「晩餐会への招き」
(ルカ14:12-24)

カテゴリー 礼拝メッセージ要約(説教者による)

 ある主人が晩餐会に多くの人々を招きました。しかし当日になると、みんな理由をつけて断り始めました。怒った主人は今度は貧しい人々や体の不自由な人、外国人などを無理やり引っ張ってきて、宴席をいっぱいに満たしました。
 この譬え話しの主人は神ご自身で、「さあ、おいでください」と、私たちを救いの恵みへと招いておられます。そのお心は喜び躍っています。私たちは神にとって実に愛すべき、喜びの存在なのです。しかしだからこそ、私たちがその招きを軽々しく断る時、神は激しいまでに胸を痛められます。
 断った人々はこの招きは当然のことと思い、招きの重みや主人の喜びが分かっていませんでした。一方、強引につれて来られた人々は、神の救いを受ける資格などないと自他共に認めていました。しかし本来ふさわしくない者が、戸惑いながらも、「ありがとうございます」と招きに応じることによって救いの恵みにあずかったのです。
 私たちも本来、救われる資格のない者です。しかし救われるにふさわしい者になろうと頑張る必要はありません。主イエスは私たちの罪を赦すために私たちに必要なことをすべて成し遂げてくださいました。それゆえ神は、「さあ、来なさい!準備はすっかりできているから!」と、ひとり子の命さえ惜しまない愛をもって私たちに強く迫っているのです。私たちはただ感謝して救いの恵みをいただき、共に神の晩餐の席に着こうではありませんか。
(仙台南光沢教会牧師 佐藤裕子)