「イエス・キリストの笑顔」
(ルカ19:1-10)

カテゴリー 礼拝メッセージ要約(説教者による)

 皆さんは神についてどのようなイメージを持っておられるでしょうか。その人が持っている神観が、信仰生活に大きな影響を与えます。ある人は、神を怖い方として捉え、罪を犯す自分に罰を与える方として受け止めていることがあるでしょう。そうなると、健全な信仰生活を送ることができなくなります。
 牧師の子として生まれ育った私は、自分に罰を与える怖い神のイメージを持っていました。青年時代、ある出来事をきっかけにして、その神観が逆転しました。そのときから、自分を守ってくださる神としてイメージするようになり、その神に喜んでいただこう、という生き方をするように変わっていきました。
 エリコの町で取税人をしていたザアカイは、主イエスがお通りになると聞き、ひと目見ようとやってきました。主イエスはそのようなザアカイの名を呼び、「あなたの家に泊まるよ」と声をかけられました。そのとき、主イエスはどんな顔でザアカイをご覧になったことでしょうか。ザアカイはそれまで出会ったことのない笑顔のイエスさまを見たのではないでしょうか。主イエスの笑顔に出会い、ザアカイは嬉しかったことでしょう。そのときから、ザアカイは変わりました。
 私たちの存在を喜んでくださる主がおられます。礼拝は、主イエスの笑顔に出会えるときです。このお方と共に歩むことができるのは嬉しいことです。そして、そのような神のイメージができるとき、私たちの生き方は変わります。神を喜ばせようと生きる者になり、また、周りの方々に対しても、笑顔をもって生きる者へと変えられていくのです。
(日本ホーリネス教団白鷹教会 山本出牧師)