「喜んでささげる教会」
(出エジプト34:4-29)

カテゴリー 礼拝メッセージ要約(説教者による)

 中断していた幕屋の建設がいよいよ始まることになりました。モーセが最初にしたことは、幕屋建設に必要な資材を集めることでした。モーセは、「心から喜んでする者は、主にささげる物を持ってきなさい」と人々に告げました。喜んでささげるとは、見返りを求めて、自分の利益のためにささげるのではなく、自発的にささげることです。
 人々が喜んでささげるようになるカギは、これが主に対するささげものであるという点です。モーセが言うからささげるのではなく、あくまで主に対するささげものです。
 このモーセの呼びかけに対して、「すべて心に感じた者、すべて心から喜んでする者は……主にささげる物を携えてきた」と記されています。「心に感じた者」とは「感動した者」ということです。主がイスラエルの民をエジプトから救い出し、さらに、金の子牛像事件で滅ぼし尽くそうとされたことを思い直し、これからもイスラエルの民と一緒に行ってくださると約束してくださった、その主のいつくしみに感動した者たちがたくさんいました。その喜びがあふれて、人々は喜んでささげました。その結果、有り余るほどのささげものが集められ、ついにモーセが人々にストップをかけるほどでした。
 この同じ姿が、ピリピの教会にも見られました。命を与えるほどのキリストの大きな恵みに感動したピリピの人々は、大きな喜びをもって、自ら進んでささげものをしました。
 ここに、私たちが主に対してささげものをするときの原点があります。主の恵みに感動する者たちは、喜びをもって、自ら進んでささげる者へと変えられていくのです。
(仙台南光沢教会牧師 佐藤信人)